オキナワトゲオトンボ

オキナワトゲオトンボ♂/沖縄県名護市(沖縄本島)/Apr. 2022
SONY α7IV+LA-EA5+MINOLTA AFマクロ100mmF2.8(D)+フラッシュ (F3.2 1/100 ISO2500)

トゲオトンボの仲間は山間部の渓流域に生息し、水がしみ出すような岩場などでよくみられるトンボです。
飛翔力が弱く、地域によって種が細かく分かれています。
例えば、奄美諸島のアマミトゲオトンボ、九州~屋久島のヤクシマトゲオトンボ、四国のシコクトゲオトンボなど、いずれも分布域が離れ重なっていません。

沖縄本島にはオキナワトゲオトンボとヤンバルトゲオトンボの2種が生息し、名護市(一部大宜味村)に分布境界があります。
具体的には、西海岸は平南川、内陸部は源河川、東海岸は大浦川(または汀間川)を境界として、南にオキナワトゲオ、北にヤンバルトゲオが分布します。
しかし、これら2種が同所で採集されることもあり(沖縄のトンボ図鑑,2007)、非常に興味深いところです。
いずれにしても境界がある名護市(一部大宜味村)は、2種のトゲオトンボがみられることになりますので、大変貴重な場所と言えます。

オキナワトゲオトンボ

オキナワトゲオトンボ♂/沖縄県名護市(沖縄本島)/Apr. 2022
SONY α7IV+LA-EA5+MINOLTA AFマクロ100mmF2.8(D)+フラッシュ (F3.5 1/60 ISO1600)

オキナワトゲオのオスは、翅の先端に明瞭な黒褐色班があることからヤンバルトゲオのオス(褐色班が淡い)と識別できます。
また、オキナワトゲオのオスの場合、上の写真の個体のように顔面の赤色班が大きい傾向があるのも特徴です。

オキナワトゲオトンボ

オキナワトゲオトンボ♂/沖縄県名護市(沖縄本島)/Apr. 2022
SONY α7IV+LA-EA5+MINOLTA AFマクロ100mmF2.8(D)+フラッシュ (F4 1/100 ISO1250)