水が抜けた里山の田んぼでは、秋になるとカトリヤンマのメスが産卵に訪れます。
田んぼの土に産卵するため、水が溜まっていると産卵できません。
また、9月は涼しくなる夕方頃からメスがやってきますが、秋が深まるにつれ気温が低くなると日中からみられるようになります。
今回のカトリヤンマの写真は、10月下旬の同日に13時半~14時頃に撮影したものです。
上の写真のように、この日は谷戸の奥の田んぼは稲刈りを終えていましたが、メスは稲刈り前の手前の田んぼでのみ産卵を行っていました。
稲刈り後の田んぼでも普通に産卵を行いますが、稲刈り前の方が落ち着いて産卵できるのかもしれません。
ただ、稲刈り前の場合、稲の間に潜って産卵するため、田んぼの外から写真を狙えるチャンスはあまりありません。
すぐにメスを見失ったり、見つけても草や稲が被ってしまいがちですが、このときは何とか産卵の様子がわかる写真が撮れました。