夏の終わりを感じさせるツクツクボウシの声。
しかし、土の中では羽化を間近に控えた幼虫の無残な死があります。
ツクツクボウシタケは、その名の通りツクツクボウシの幼虫に寄生する冬虫夏草です。
セミの幼虫は地中で生活していますので、幼虫の体内に寄生した菌は、幼虫が十分に成長した段階(羽化間近)で、子実体(胞子形成のためのいわゆるキノコ)を伸ばすのに適した地上付近へと宿主(幼虫)を操り、最後は息の根を止め菌糸から地上に子実体をつくるのでしょう。
冬虫夏草は、毎年同じ場所で見られることが多く、特にツクツクボウシタケは狭い範囲に多数が同時に見られることがあります。
今回の写真は2005年の撮影のものですが、環境が変わっていなければ今も見られるでしょうか?
(撮影時に断面の土をもう少しきれいに削れば良かったと反省。。。)