成虫で越冬するトンボは、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボの3種が知られています。
ホソミオツネントンボは、この中では比較的見る機会の多い種と思います。
とは言え、越冬している姿を探すのは別問題。
やはりポイントを絞って狙わないと見つけるのは難しいですね。
今回の撮影場所は住宅地の中の小さな雑木林。
そばに水辺があるわけではありませんが、複数の越冬個体を観察することができました。
一体どこからどうしてこの場所に集まってくるのでしょうか?
この2枚目の写真は、1枚目の撮影後、同じ場所で撮影した個体です。
1枚目は午後1時半頃、2枚目の写真は夕方の4時半頃。
おそらく同じ個体と思いますが、比較すると1枚目は脚を曲げて通常の静止姿勢、2枚目は後脚を伸ばして頭部を枝につけた越冬姿勢で、止まっている位置も少し異なっています。
ホソミオツネントンボは、越冬期でも暖かい日は活動して摂食することが知られていますので、日中の暖かい時間帯は摂食可能な活動姿勢で、日が暮れ気温が下がると越冬姿勢と、時間帯(気温)によって姿勢も変えているようです。
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