スキバチョウトンボ

スキバチョウトンボ/Cambodia Battambang/2002.09
MINOLTA DiMAGE 7i (F8 1/750 ISO100)

ミノルタのDiMAGE 7はレンズ一体型の一眼タイプデジカメで、2001年に発売されました。
当時は「ついに500万画素機の登場!」(それまでは200~300万画素)ということで話題になったことを鮮明に覚えています。
もう20年経つのですね。
レンズは28~200㎜相当の7倍ズーム、センサーは2/3インチCCD。
落ち着いた自然な印象と解像感、適度なノイズが好みで、レンズ含めミノルタらしい描写のカメラだったと記憶しています。

DiMAGE 7は、その後、7i、7Hiと続き、2003年にDiMAGE A1と進化。
A1では、世界初の「3D AF」やCCDシフト方式「手ぶれ補正機構」が搭載されました。
※レンズ交換式では、2004年のコニカミノルタα-7 DIGITALで初めてCCDシフト方式手ぶれ補正機構が搭載。

さて前置きが長くなりましたが、今回の写真はDiMAGE 7iで撮影したもの。
群飛するスキバチョウトンボをどうやって撮るか、咄嗟に思いついたのが広角ノーファインダーでレンズを上に向けてシャッターを切ることでした。

スキバチョウトンボ

スキバチョウトンボ/Cambodia Battambang/2002.09
MINOLTA DiMAGE 7i (F8 1/750 ISO100) ※左半分程残してトリミング

今のカメラであれば、ノーファインダーでも広角ならAF追随の連射で簡単に撮れそうですが、当時はそんなことはできません。
小型センサーの被写界深度の深さを利用して、MF(フォーカス固定)で単射で狙うことになります。
カメラを上に向けているためトンボと一定の距離をとるのが難しく、ほとんどのカットはピンボケ。
ピントが合っても構図が全くダメという中で撮れたのが今回の写真です。

撮影環境は下の写真のような場所で、同じトンボを横から狙ったカットです。
被写体にカメラをどう向けるかで、全く違う印象の写真になります(当たり前ですが)。

スキバチョウトンボ

※スキバチョウトンボは東南アジアからインド、オーストラリアにかけて分布するトンボで、日本には分布せず飛来の記録のみです。