カトリヤンマは、谷戸田や谷津田のように樹林が隣接した水田などに生息するトンボです。
本来は、河川氾濫原などの一時的な溜まりなどを利用する種ですが、水田耕作に適応することで里山のトンボとして身近なトンボになったと考えられます。
春、水田に水が入ると、土の中で越冬していた卵が一斉に孵化し、成長した幼虫(ヤゴ)は初夏の頃に羽化します(アキアカネに似ていますね)。
羽化後、アキアカネは避暑のため高地に移動しますが、カトリヤンマは隣接する雑木林などで夏を過ごします。
上の写真は、同じ田んぼで6月に撮影したものです。
夜の田んぼをのぞくと、エサを探して活発に活動する幼虫(ヤゴ)を観察することができます。
どこにいるか、わかりますか?