2月後半になると、ニホンアカガエルの産卵から少し遅れてアズマヒキガエルの産卵が始まります。
前回記事のニホンアカガエルとは別の江東区内のビオトープで撮影したものです。
このカエルも普段は陸上で生活しているため、こうして水辺でみられるのは基本的には繁殖期のみとなります。
かつては都市部でも緑地が残っていれば比較的よくみられた大型のカエルですが、近年では個体数の減少が著しいうえ、ニホンヒキガエル(本来東京に分布しない国内外来種)との交雑も懸念され、「東京都レッドリスト(本土部)2020年版」では絶滅危惧II類(区部)に指定されました。
アズマヒキガエルのような身近なカエルまで絶滅危惧種II類とは考えたこともありませんでした。
特に外来種の侵入・定着や交雑を許すともはや取り返しのつかない状況であることが多く、アズマヒキガエルも一体どうなってしまうのか、非常に心配です。
※当記事に掲載の写真もニホンヒキガエルまたはその交雑個体の可能性があります。