カトリヤンマは、本土では谷津田や谷戸田のような里山環境に多いトンボです。
沖縄本島にはそのような環境はほとんどありませんが、林内の小さな池や湿地、未舗装の道の水たまりなどに生息し、意外とよく見かけます。
住宅地でも見つけることがあり、一体どこからやって来たのかといつも不思議に思います。
さて、今回の写真は沖縄本島のカトリヤンマ♀。
沖縄のカトリヤンマは、オスもメスも複眼の色の青みが強いことが知られています。
本土のカトリヤンマの複眼は、オスは緑青色でメスは少し地味な緑茶色が多く、比べるとまるで別のトンボのようですね。
また、沖縄のカトリヤンマの場合、特にメスの複眼がオスと同様に青みが強い(むしろ宝石のような瑠璃色)のが特徴で、日本産のヤンマ科のメスでここまで鮮やかな青色の複眼を持つ種は思い当たりません(もちろん個体差もあるため単純比較はできませんが)。
この日は16~17時くらいをピークに5~6頭ほどのメスが産卵に来ていました。
久しぶりのカトリ撮影だったため、確実に撮影したく望遠ズーム+テレコンを使用。
次回は気合を入れて広角でも狙ってみたいと思います。
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