マイコアカネは、アカトンボの仲間(アカネ属)ではどちらかと言うと個体数の少ない方で、「狙って探しに行くほどではないけど、たまに何かのついでに見かける」ような感じでしょうか?
いやいや、この可憐で美しいアカトンボに「ついで」とは失礼ですね。
植生が豊かな池沼や、染み出し水が溜まったちょっとした湿地でも見られることがあります。
和名は、オスの顔面の色を京の舞妓さんの化粧に見立てたもの。
顔面の青味と体色は成熟するにつれて濃くなりますが、今回の写真のオスのように成熟途中と思われる若い個体は顔面が薄い青白色で腹部もきれいな茜色をしています。
成熟して色が濃くなったときよりも、明るい体色の若い時の方がマイコアカネらしくて好みです。
こちらの写真は未成熟時のオスで、顔面にはまだ青みが出ていません。
メスの体色も、若い時はこのオスの写真のように全体が明るい橙色をしています。
もともと普通種ではありませんが、2021年刊行の「東京都のトンボ」では2010年頃まで東京湾岸で比較的普通にみれらたものがその後一気に減少した、とあり、「日本のトンボ 改訂版」(2021年)を見ると東京だけでなく各地で減少しているようです。
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